卒業生による礼拝メッセージ 第5回
「苦しみの中にあっても」(コリント人への手紙第二 1:4~5)
6月10日(火)中等部の「卒業生による礼拝」では、hi-b.a.(高校生聖書伝道協会)スタッフのジョエル未歩先生にお話しいただきました。
ジョエルさんは玉聖の中等部時代、友達関係があまり上手くいかなかった時期があったそうです。楽しみなはずの昼休みが一番嫌な時間となり、どこで何をすれば良いのかわからずに塞ぎ込んでいたのです。そしてその苦しみを誰にも言えずに、表面上は何も傷ついていないフリをして過ごしていました。
その時、ある先生が教えてくれた聖書のことばにはこうありました。「神は、どのような苦しみのときにも、私たちを慰めてくださいます。」(コリント人への手紙第二1:4) このことばを読んだとき、ジョエルさんは不思議と心が軽くなり、慰めを得たと振り返っておられました。それは人々の裏切りを経験し、十字架の苦しみさえ経験されたイエス様が、私たちの傷や苦しみを理解して、慰めてくださったからだというのです。
この聖書のことばは、こう続きます。「それで私たちも、自分たちが神から受ける慰めによって、あらゆる苦しみの中にある人たちを慰めることができます。」 この慰めは受け取って終わりではなく、周りの人を慰めるものとして、温かい輪のように広がっていく。だから「私たちもこの慰めを届けるものに変えられていきたい」と優しくも力強い言葉で、ジョエルさんはメッセージを閉じてくださいました。
かつてのジョエルさんと同じような悩みを、今、抱えている生徒がいたら、この礼拝によって大きな慰めを受けたことでしょう。
(75周年企画「卒業生による礼拝と証集」委員会/山名)
