卒業生による礼拝メッセージ 第6回
「先生だけど、職業診断やってみた」(出エジプト記3:9~12)
6月10日(火)高等部礼拝では、久保彩奈先生(日本基督教団 早稲田教会伝道師)から「先生だけど、職業診断やってみた」というタイトルで、旧約聖書出エジプト記3章9〜12節からお話しいただきました。
久保先生は、現在、伝道師としてのお働きと共に、大学で教鞭をとられたり、また路上生活者のための食事支援の責任者としてご奉仕されるなど、多方面で神様の働きに関わっておられます。伝道師の働きに就く前は、10年以上共学のミッションスクールで聖書科教諭として勤めておられ、今回は高2の担任だった時の経験を分かち合ってくださいました。
高2の生徒達に進路適性を知るための「職業診断」をするように伝えたとき、「まず先生がやって見せてほしい」との生徒の声に応えて、生徒達の前で教室のスクリーンに「職業診断」を投影しながら行ったそうです。ところが内心この結果でなければ困る…と願っていた「教師」という結果ではなく、「芸術家」という結果に。生徒も驚き、この職業検査自体の制度を疑うような雰囲気にもなり、久保先生も示しがつかないなというお気持ちになられたそうです。しかし、その時に教えられたことは、「自分ができること・適性」に目を留めるのではなく、この世で認定される「適性があるかないか」に関わらず、神様に与えられた使命を果たすことが大切ではないかということでした。リーダーシップという点でも、雄弁さという点でも、決して適性があるとは言えなかったモーセが、エジプトから民を率いるリーダーという使命を与えられたように。
「神様は私たちに使命を与えて下さっています。そしてそれを祈りながら、神様との絆を築きながら行っていきましょう」というメッセージと励ましは、先生がそれを土台に様々な働きをされているという説得力を持って心に届きました。
(75周年企画「卒業生による礼拝と証集」委員会/山名)
